Sunday, November 7, 2010

ヤズドで反米デモ

9月17日は金曜で、イスラームの休日にあたる。ずっと早足で移動してきてゆっくりしてなかったので、ヤズドのシルクロードホテルの居心地がいいこともあり、もう一泊することにした。
金曜はモスクで集団礼拝が行われる。東京ジャーミーの金曜礼拝も何度か見学していたので、ぜひともイランでの金曜礼拝がどんなものなのか見てみたかった。観光案内所でモスクの場所を教えてもらい、紙にペルシャ語で書いてもらった。その紙を道行く人に何度か見せて礼拝の行われるモスクにたどり着くことができた。ただ、モスクについたものの、ムスリムではない私が入っていいのかよくわからない。異教徒だといってトラブルになっても面倒である。そのようなことを考えながらモスクの入り口に立っていると、「ミステル!」と身なりのいい派手目のスーツのおじさんに声をかけられた。「見たいんだろ」といって、ついてくるようにいった。途中荷物検査のおじいさんがいたが、おじさんと何やら話して、荷物を持ったまま中に入ることができた。
 

中に入ると、質問攻めにあった。

「ジャーナリストか?」
「いや学生です」

「宗教は?キリスト教か?」
「yes. (最初ブディーっといったのにうまく伝わらなかったのでキリスト教徒ということにしてしまった。)」

「コーランを知ってるか?アメリカでコーランが燃やされたことについてどう思う?」
「あれはクレイジーだ。ひどいよ」


など。あんまり英語で詳しく意見を言うことができなかったのがもどかしかったが、歓迎された。上の右の写真に写っている迷彩服を来た集団は軍人ではない。そのうちの一人は、理科系の大学をでているといっていた。なんでも風紀の乱れたものを取り締まるようだ。歩き方に書いてある宗教警察だろうか。「危険じゃないから怖がらなくていいよ。タリバンじゃない」と言っていたが、モスクの中でも異様な存在感であった。


おじさんが礼拝の写真も撮っていいよというので、撮らせてもらった。

すると礼拝の途中で一人の男が壇上に上がり、アジテーションが始まった。どうやらアメリカでのコーラン問題への抗議らしい。

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礼拝が終わると、デモあるぞと言っておじさんについてくるように言われた。群衆の中を急ぎ、出口のところには街宣車があって、さっき壇上にいた男がアジテーションをしていた。するとおじさんも梯子をつかって車に上りだし、カメラを貸せといった。彼は僕のカメラで、デモ行進の様子を車の上から移してくれた。デモは男女に分かれている。特にこのデモに参加していた女性は皆、黒いチャドルを着ていた。




  
彼もデモを主催する側の人間だったのだ。テレビカメラでの撮影もしていた。だからモスクにも入れてくれたのだろうか。それにしても、礼拝という宗教的な義務の場でそのまま政治活動を扇動するとは巧妙である。

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この行進はチャックモックという建物の前の広場まで続いた。広場までつくと、声を上げて行進していた人々は散り散りとなり、もとの平和な金曜日へと戻った。

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